Mission & Vision 02 Jul, 2020 glassyのValueができるまで 前編2~Valueに込めた想い~
【メンバー】Valueのまとめ役を担った6名
写真左から、山田(AE&Director)・志手(Designer)・小島(Director)・森(AE&Director)・吉本(人事)・小林(Designer)
glassyの7つのValueが策定されたのは2019年7月。ちょうど1年が経ちました。Part1では、Valueのまとめ役を担った6名にValue策定プロセスについて聞きました。
今回は7つのValue一つひとつについてなぜこの形になったのか、Valueのまとめ役を担った6名にお話を聞きました。
1. “自ら事業を創り世の中と共に成長する”
2. “困難な時こそ可能性にフォーカスをあてる”
3. “「期待通り」ではなく「期待以上」を常に目指す”
4. “チームglassyの意識を忘れない”
5. “発信は「I」で、人を巻き込み、結果を残す”
6. “いかなる変化も楽しみ多様性を歓迎する”
7. “360°ワクワクさせるユニークな存在に!”
Value1. “自ら事業を創り世の中と共に成長する”
森
私はまだ事業の形ができていない時期に入社して、文字通り「事業」らしいところまで創ってきたという自負もあるので、このValueは忘れてはいけない原点のようなものだと思っています。glassyのメンバー全員が「自ら事業を作る」という意識を持って、それを前提として考えたり話したりできるようになければいけない。だから、これを一番目に置いていることにとても意味があるんです。
志手
そうそう。これが全社員に共通して成り立っていないと仕事に取り組む姿勢がバラバラになってしまうので、一番根幹に浸透していないといけないところですよね。
小林
あと、最初「世の中と共に」という言葉は入っていなくて、それを入れたことで完成したよね。会社に事業を委ねるのではなく、チームなどで事業を開発していく精神とお客様と関わることであるべき姿を共に創り出すこと、すなわち世の中と共に成長することを目指す姿勢が素晴らしい。
吉本
ベンチャースピリットを表していることと、世の中の変化をキャッチしながら成長し続ける感じがいいですよね。人事・採用の立場でいくと、「うちはこのValueを実践できる方を探しているんです」と面接などの場面でも話しています。
Value2. “困難な時こそ可能性にフォーカスをあてる”
志手
このValueの土台は、森さんと僕が出した「できないではなく、どうすればできるかを考える」。「可能性にフォーカスをあてる」という言葉の対象を広げたことで、凄くglassyらしくなったよね。
小林
僕も、「困難を乗り切る」ではなく、「可能性にフォーカスをあてる」にしたことが、このValueの質を高めた印象があるな。成長する過程って、変化することが怖いと感じてしまったり、気持ちが変動する状況が続いてネガティブにとらえてしまう瞬間もあるじゃない? そういう時にも先を見据えた目線で物事を捉えられるボジティブな筋力をつけたいよね。このValueを掲げていれば、それができる気がする。
小島
私も前向きなglassyらしさみたいなものが含まれていていいなと思っています。困難な時こそ、成長機会の瞬間だと思っていて、諦めなければゲームセットにならないし、常に努力をし続けることが大きな可能性につながることを忘れないでいたいです。
山田
前半の「困難な時」って、大きいことを想定しがちだけど、そういう時だけじゃなくて、普段から建設的に前を向いて話せるのが大事ですよね。これをValueとして日頃から意識していれば、大きな変化にぶつかった時も先を見失わずにいられると思うな。
Value3. “「期待通り」ではなく「期待以上」を常に目指す”
吉本
これは、私が出した案です。というよりも、事前に社内から出してもらったアンケート「あなたがプロフェッショナル(組織人)として仕事をする上で、大切にすべきことは何だと思いますか?」という問いに対しての答えをアレンジして言葉にしたものです。
山田
プロとして当然の内容だけど、「プロフェッショナルとして忘れないで」っていうのをシンプルに表している言葉だよね。こういう集団であれば士気の高い、いい雰囲気の会社になると思えたから「入れたいValue」として投票したんだよね。
志手
そうそう、質と量の両方ともに相手から求められた以上のものを提供するのは当たり前って感じ。だからこそ、Valueには入れておきたかったから、僕も投票しました。期待とはそもそも何なのかを的確に理解する必要を考えると、わかりやすいけれど深い言葉な気がするね。
森
他社との差別化をはかるためには絶対に必要なことですよね。昔、上司に「どんな仕事もいつも120%であげてくれるね」と言われて自信につながった原体験があり、常にストレッチを目指すことで個人の成長にもつながると思っています。
Value4. “チームglassyの意識を忘れない”
山田
「チームの意識」ではなくて、「チームglassyの意識を忘れない」だというところに大きな意味があるよね。依存しあうわけではなく、自立した個が前を向きタッグを組んで進んでいくチーム。そういう人たちが集まって会社を創り、いいものを創っていく。やさしい言葉ではあるけれど、自分の身をもう一回、ハッと考えさせられる言葉だな。
小島
私も、glassyで働くことを選んだ一人ひとりの行動や知識、意欲などの「個」が重なって「glassy(組織)」があるというイメージですね。一人ではないので、困ったり悩んだりしたときに、助けてくれるメンバーがまわりにはいる。それを忘れないでね、という意味も含まれていると思います。
森
単純に職種としての仕事がしたいならフリーでもできるので、敢えて会社という組織でやるのは、個人では達成できない規模の目標にチャレンジできるから。「忘れない」という表現には、小島さんの言う「支え合う」ことだけでなく、「一人で突っ走りたくなるけど、チームを振り返ることを忘れないでね」という意味も込められていると思います。
吉本
このValueには、ほぼ全員が投票しました。ひとりよがりにならず、チームや全社視点を意識することはとても大事なことだと思っています。
Value5. “発信は「I」で、人を巻き込み、結果を残す”
森
3つぐらいの案を合体させて最終的にこの表現になりましたよね。「発信はI」だけだと一方的なだけだから、発信から結果を残すところまできちんと入ったのが凄くよかった。単に自分の意見を主張することと主体性を持って発信できるということは意味が違う。名前も顔もわかっている状態で発信することには責任と覚悟が伴いますよね。覚悟があるから人が動き、人が巻き込まれて大きな動きになって、“うねり”が生まれる。そういう発信が社内でも増えないと“うねり”は作れないので、これも重要なValueだと思います。
志手
僕も、glassyの社員は受け身ではなく、常に主体的であってほしいという思いで選んだね。森さんが言った通り、行動しても結果を出さなければ、言っただけになってしまうので、結果を出すところまでが入っている、みんなに実践してほしいValueですね。
小島
発信する「I(自分)」が信頼されていなければ人を巻き込むことはできない。そして森さんに同じくですが、結果を残すことまでを見据えて発信する言葉には責任が伴いますよね。そこを含めて、まずは自らが発信することを起点としようという部分がいいなと思いました。
小林
人を巻き込まないとコミュニケーションデザインはできないので、お客さんに対しても発信して巻き込んで結果を出すっていうのは当然仕事の上でやっていかないとならないこと。そういう意味で、外が見えているところが他のValueとは少し質が違うのかな。
Value6. “いかなる変化も楽しみ多様性を歓迎する”
山田
前半は「いかなる変化も楽しもう!」として、僕が出した案です。変化にネガティブになってしまうと推進力が弱まってしまう。クリエイティブの会社だから新しいものや変化を受け入れ、新しいクリエイティブを発信していくことが必要と考えて提案しました。
森
私は「glassyに足りないもの」という観点で「多様性を歓迎する」を出しました。変化をピンチと捉えるかチャンスと捉えるかで自分の伸びしろが変わってくるから、前半ももちろん大事。多様性は自分の幅を広げてくれるので、多様性を受け入れることで自分が変わることを楽しめたらいいと思います。
小林
多様性を求める時に、“らしさ”もきちんとセットされていないと軸がぶれてしまいかねないよね。軸が凄く大事になってくるので、変化と多様性を捉える構えとして、“楽しむ”というところをもっと深堀してみていければいいな。
吉本
何故かこのValueの原型には投票しませんでしたが、今、変化に対する柔軟性はとても大事だと実感しているので、これがValueの一つになっていてよかったと思っています。
Value7. “360°ワクワクさせるユニークな存在に!”
吉本
ベースの言葉(後半部分)は私が出した案「『glassyって最高!』と思われる、ユニークな存在に!」ですが、前半部分が「360度」と「ワクワク」という言葉に置き換わったことで、この言葉自体がユニークになったと思いました。
小林
僕は「ワクワクし続ける」を案として出しました。「360度」という森さんのコピー力がさすがだなと思ったのを覚えています。この言葉が入ることで、一番キャッチーで温度のあるValueになったよね。
小島
「何事も楽しむ」と「ユニーク」を自分の案として挙げました。何事も楽しめるものだと思うし、誰でもない私たち一人ひとりかけがえのない存在だというところを社内・社外含め、自分たちのまわりすべてに対して伝えていきたいので、この言葉はラストにふさわしいと順番的にも思っています。
山田
親しみやすくてライトに捉えられがちだけど、よくよく考えると一番重い言葉だよね。
森
実現するのは一番難しいけど、これがglassyだって言えるようになったら、凄くいいですよね。