運営会社

People & Culture 27 Jan, 2021 3年目の飛躍をめざして、ただいま武者修行中

#社員紹介#編集ライター

第2クリエイティブ セカンド(編集ライター職)若林
【profile】
社会学部卒。2019年4月、新卒でglassyに入社し、社内報の編集・ライティングを担当。学生時代はゼミでメディア論を学ぶかたわら、インターカレッジの大学生新聞編集部に参加し、編集やライティングへの興味を深めた。現在は部署をまたいで業務に携わり、武者修行中。

より専門的な能力を磨くため、他部署の仕事にも参加

―いま絶賛、武者修行中だと聞きました。

入社2年目の9月から、編集・ライター職としての力を確立するため、OJTでの研修がスタートしました。それを武者修行と呼んでいます(笑)。自分が所属するチームを超えて別チームの仕事に参加していて、普段とは違う視点で案件に携わりながら、方法やコツを学びスキルアップを目指しているところです。

思い返すと、入社1年目は、いわゆる編集アシスタント的な位置づけで、進行のサポートやクライアントとのコミュニケーションの補助などをしていました。広く仕事に関わることで、glassyの仕事の大まかな工程を見ることができ、いま何が求められていて、次に何をするべきかといった流れを知ることはできたと思います。

2年目のいまは、その次のステップとして、社内報の企画を立てたり、取材や原稿を書いたりといった、より専門的な能力を磨くために修行中なのですが、求められるレベルが格段に上がったことを実感しています。

編集を含むクリエイティブなものって、ゴールが捉えづらい仕事だと思います。だから、ラフの精度を上げるにはどうすれば良いかとか、もっと面白い企画、もっとわかりやすい構成にするには何が必要かとか、もっと言えば「編集とは何か?」みたいな大きな問いに向かうことが増えました。それがいまは自分の中で大きな課題になっています。

―ディレクターのチェックは厳しいのですか?

自分の力不足もあるんですが、特に編集経験が長いディレクターの見方からすれば、私の実力は恥ずかしいほどに未熟だなと感じます。先日執筆した座談会の文章は、真っ赤になるくらい修正されてお返しいただきました。自分でも何度も読み直しているんですけど、表現の仕方や文章の流れなどをディレクターの指示通りに直すと、やはり格段に伝わるようになるんですよね。それがはっきり分かるので、さらに落ち込んだりもしますが、ここはこうした方が良いと具体的な指摘を細かくいただけるので、とても気づきが多く、文章力を鍛えられていると思います。

「本当のメッセージを届けたい」という想いから編集者に

―編集という仕事に興味をもったきっかけを教えてください。

東日本大震災後、風評被害で苦しむ農家の姿を見て、マスコミの伝え方、そして情報の受け手側となる市民の行動との間にギャップや疑問を抱いたこともあり、大学では社会学を学びました。ゼミでは、米TIME誌に掲載された日本に関する記事をもとに、日本人とアメリカ人の抱く日本像の違いを分析したのですが、社会・文化あらゆる側面において実際に日本人としての感覚からすると可笑しいくらいのギャップを感じることもありました。そうしたジャーナリズムの視点で、発信側の想いと受け取る側との捉え方の違いや情報を伝えることの難しさを感じると同時に、本当に伝えたい核のメッセージを届けるため、その過程について深く考えることができる編集の仕事を選びました。

先ほどもお話ししましたように、編集という仕事には正解がないので、常に手探りでいろいろな角度から考える必要があります。また、glassyが扱う媒体には、印刷物もあればWebや動画もあり、メディアによっても受け手の感じ方は違います。表現方法が星の数ほどあって、さらにそこに時代のトレンドや社会の変化も絡んでくる。そこが苦労するところで、だから飽きることがないともいえます。

日々の中にも修行はある

―苦労していること、成長を感じることがあれば。

社内報をつくる上では、まず、クライアントの背景をふまえることが大事ですが、修行先(別チーム)は、今までお付き合いのなかったクライアントばかりなので、知識を蓄えることが前提になります。クライアントを理解して、より良いご提案をすることをめざしていますが、それができていない現状は、やはり歯がゆいです。

自分のチームでは、毎週行っている定例ミーティングで、ごく普通にある雑誌やフリーペーパーなどから対象を選んで、企画構成や誌面設計のポイントを研究したことを発表する時間があります。そんなこともあって、日々の暮らしのなかでも、“編集”という視点で見ることが増えました。例えば、TVCMを見ていても、このCMの意図は何か、背景に別の軸があってこういうメッセージになっているのではと想像するとか、そういう視点を持つことが増えてきたように思います。

修行中と言いましたが、glassyには若手でも率先して発言できる組織風土があります。先日は、大手スーパーマーケットの社内報リニューアルコンペに参画し、提案が採用されたという良い報せもありました。4月から発行の予定で、私にとっては入社3年目のスタートでもあり、コンペから参加した仕事のため愛着もあります。力を試す場ができたことが何よりうれしいです。

―最後に今後の目標について教えてください。

研修期間は2021年5月までの予定です。でも、あまり「研修」という意識は持っていません。研修という意識の有無にかかわらず、『研修だし、これくらいでいいかな』と妥協していいということにはなりませんから…(笑)。それよりも、実務を通して鍛えていただけるチャンスに喜び、いろいろな先輩ディレクターやエディター、ライターの方々の製作物に対する姿勢に触れて、自分の引き出しを増やしたいと考えています。glassyには道しるべとなる先輩がたくさんいて、仕事のやり方も千差万別です。まずは編集のノウハウを身につけるべく素直にアドバイスを受け入れること。アウトプットはまだまだ未熟だとしても、インプットはできるので、教えていただいたことを一つひとつ吸収して、次に生かすことが目標です。

将来は、クライアントの課題に対し、表層意識だけでなく奥底にあるメッセージや意図を汲み取ったうえで、バラエティに富んだご提案ができる、そんな存在になりたいと思っています。「編集をお願するなら若林」と言っていただけるような、安心感と信頼感を抱かれ、幅広い見せ方のできる編集者になりたいです。