Mission & Vision 11 Nov, 2020 第7話「Gスタメンバー鼎談〜シークレットバリューフレンドを振り返って」
glassyでは、会社の目指す方向性への共通認識を持って、一緒に働く仲間を大切にしながら、いい会社を創っていきたいとの想いからMission、Vision、Valueの浸透に力を入れています。Gマガでも何度かご紹介してきましたが、Valueについては「Gスタ」という5人のメンバーが知恵を出し合いながら、継続的に様々なプログラムを展開しています。
2020年8月には「シークレットバリューフレンド」というプログラムを実施。日常の業務を通して、Valueの実践と仲間の良いところを探して評価・理解しあうというゲーム感覚を入れた取り組みを行いました。前回掲載した対談に続き、今回は、Gスタメンバーからこの施策の提案者でオーナーである星野(写真左)、白菊(写真右)、そして小島(Gスタサポーター・写真中央)が登場し「シークレットバリューフレンド」を振り返ります。
glassy流「シークレットバリューフレンド」とは?
glassyでは今回、2週間の期間中に「ある特定の人」を「シークレットバリューフレンド」と設定しました。そして、期間中にその人がどんなValueを実践できていたのかを観察し、最後にメッセージを渡す、というglassyオリジナルのプログラムを組み立てました。
さまざまな懸念を解消し、glassyらしい施策として実施
星野
今年の7月くらいに、私からGスタの定例会で皆さんに提案したのがきっかけでした。この施策を初めて聞いた時、お2人はどう思われましたか。
小島
おもしろそうだなと思いました。でもリアルなイベントという印象があったので、その頃、社員全員リモートワークに入っていましたし、どのように他の人の行動を見ればよいのだろう、今の時期にできる施策なのかな、という運営面の課題が気になりました。
白菊
聞いた瞬間これは良い施策だなと思いました。ユニークだし、みんなで集まってできる素敵な施策だなと思ったのが率直な印象でした。ただ、私も、リモートワークが続いている状況で人の動きが見えづらい中、どのように運用していけばよいのかと思いました。同時に、実施しても単なる言葉遊びになってしまうのでは、という懸念もありました。
星野
もともと工藤さん(代表)から、「Gスタの取り組みを単なるサンクスカードのやりとりみたいな活動にしたくない」というお話もあったので、私もそうしたものにはしたくないなという思いはありました。この施策は、最後にメッセージカードを贈ることが目的ではなくて、一定の期間行動を観察することがポイントで、それがValueの実践、浸透につながるのではと思っていました。ただ、実施したとしても、果たして施策として盛り上がるのかとか、社員の皆さんが積極的に参加してくれるだろうか、ということも心配していました。
白菊
私も盛り上がりに関しては懸念がありましたね。皆さん“やらされ感”が出るんじゃないかと。「会えない人をどう観察するの?」とか「WEBコミュニケーションツール上のやり取りだけで判断することになっちゃうよね…」みたいなことを思うのではないかと。
小島
この部分はGスタメンバー共通の懸念点だったので、定例会で運用面に関してはいろいろと議論を重ねましたよね。どのように進めるかとか、期間をどうするかとか。結局2週間という期間はちょうどよかったです。そして、そうした議論があったからこそ、glassyらしい施策が完成したと思います。
仲間を強く意識することができた2週間
星野
私も含め、全員が施策に加わりましたが、期間中、意識することはありましたか?
小島
意識はすごくしていました(笑)。「誰に見られているんだろう」とワクワクできて楽しかったです。そもそも誰かに見られているから、というわけではないのですが、でも誰に見られていてもいいようにValueを強く意識することができた2週間でした。私自身にもシークレットバリューフレンドがいましたので、見る側として、その人のいいところってどこだろうとか、マネできることないかなということを考えていました。
白菊
見られる側の意識としては、私はそんなに変わったことはなかったと思っています。誰かに見られているからというわけではなく、毎日自然にValueの行動、例えば、「期待通りではなく期待以上で行動しなきゃ」みたいな意識にはなっているので、特段この施策が始まったからといって、Valueをめちゃめちゃ意識しました、といった感じはなかったですね。この期間は出社することも多く、その間にチーム内のリトリート(オフサイト・ミーティング)もあったので、私が見ていたのは小島さんだったんですが見やすかったかなと思います。
星野
なるほど。
白菊
小島さんは新しい企画や仕組みを作る重要な役割を担っていたので、「自ら事業を創り世の中と共に成長する」というValueに当てはめやすかったです。
星野
私は、リモートワークという状況で、且つ、誰が自分のことを見ているのか分からなかったので、自分の行動を見てもらいやすいように、たとえば、WEB上のコミュニケーションツールなどで、いつも以上にアピールしていました。
白菊
役者ですね(笑)!
星野
見てくれている人にネタを提供してあげないと最後にメッセージカードを書くのが大変かなという、サービス精神ですかね(笑)。自分の「シークレットバリューフレンド」に対しては、いつも以上にその人の発言を気にかけ、WEB上のコミュニケーションツール上で自分とのやり取り以外の会話も確認するようにしていました。
あとは、この施策のオーナーとして、皆さんが本当にちゃんと取り組んでくれるのかな、という心配はありました。
白菊
蓋を開けてみたら、最初に考えていた懸念点も払拭され、よい施策になったと思います。
小島
私も同感です。皆さん、主体的に観察されていたのではないかなと思います。
他社にも展開できる商品として 育てていくことが大切
星野
最後に、Gスタメンバーが選ぶ「推薦バリューフレンド」に選ばれた小島さん、推薦された感想を教えてください。
小島
まさか推薦されるとは思っていませんでした(笑)。推薦されたことより、白菊さんからメッセージカードをもらえたことが嬉しかったですね。そして、日々の業務や行動について改めて言葉で伝えることって大事だなと思いました。単なるメールの文面ではなく、「カード」という形になっていたことがより一層よかったのではないでしょうか。
星野
他の参加者もメッセージカードをもらえて嬉しかったと言っていたので、最後にメッセージを送るということは、コミュニケーションとして効果があったということですよね。
白菊
小島さんも仰っていますが、見てもらえるってすごく大事だと思います。ほめるとか叱るとかって、それ自体は単なる手法ですごく表面的なものですが、いつも見てくれている人から褒められたり叱られたりすることに意味があると考えています。そういう意味で、今回のこの施策は、「ちゃんと2週間あなたのことを見ていましたよー」っていうものなので、最後のメッセージに価値が生まれたのだと思います。
小島
本当にそうですよね。突然「サンクスレターを送りましょう」というよりも、ちゃんと2週間見てからのメッセージだったというのがポイントですね。
白菊
チーム単位で行ったのも、人数バランス的にちょうど良かったですよね。
星野
理想は、glassy全体で取り組むことですが、どうしても物理的に関わりが少ないとかオフィスが分かれてしまっている、ということを考えると、やっぱりチーム単位にして良かったと思います。もし第2回を開催するとしたら、次はglassy全体で実施してみたいという気持ちもありますが、お2人いかがですか。
小島
いつかお客様へご提供していくサービスにしていくことを考えると、自分たちでどんどん違うパターンを試すのがいいのではないでしょうか。その結果よいものを残していきたいなと思います。
星野
提案するお客さんの業種とか勤務体系によって提案の仕方も変わってきますしね。
白菊
どんなお客さんに提案するにしても、やっぱりリアリティって大切だと思います。リアリティのある規模感で行ってから、組織全体で共有するというのはアリだと思いますけど、始めからその粒度を大きくしすぎてしまうと失敗する気がします。
小島
あとは、施策の前提として、会社のMVVが定まっていて、社員がそれを理解しようとしているステージにあるかどうかが大事です。今回glassyで成功した一つの要因は、自分たちの7つのValueがしっかりみんなの共通言語としてすでに認識されていて、一人ひとりがValueの意味を理解しようとする土台ができていたからだと思います。もしお客様にこのプログラムをご提案する時は、いきなり「この施策を取り入れましょう!」ではなく、その会社のMVVの浸透具合から確認する必要があるかなと思っています。
星野
確かにそれはありますよね。元々この施策の意義は、インナーブランディングの強化とかMVVの浸透というところにあると思うので。
本日は、振り返るだけではなく未来の話もできて楽しい鼎談となりました。これからもGスタで、いろいろな施策に取り組んでいきましょう!