People & Culture 24 Feb, 2021 テレワーク下における「glassy流の『日報』」とは?
新型コロナウイルスの影響で、2020年春以降、“テレワーク”という体制を導入された企業も多かったのではないかと思います。私たちもオフィス出社は状況に合わせた流動的なものとなっていて、もうすぐ1年ほどになります。
今回のGマガでは、コミュニケーションプラットフォームを活用した
テレワーク下における「glassy流の『日報』」について、ご紹介したいと思います。
glassyのコミュニケーションプラットフォームは、主にSlackを活用しています。
チーム単位、プロジェクト単位など細かくチャンネルを切り分けているのですが、その中の一つに『日報』というチャンネルを設けて、業務終了時間に社員全員が毎日『日報』を投稿する運用をつづけています。
glassy流の『日報』は、「自分に宛てた短い手紙」です。
ところで、
「日報」と聞いて、皆さんはどのようなものをイメージされますか?
たとえば「営業」であれば、「売上数値や行動記録を上司に報告するもの」であったり
「新入社員」であれば、「一日のできごとを振り返って先輩に提出するもの」であったり
「作成した人」が、「誰かに報告や提出するもの」を想像されるのではないかと思います。
そしてどこか義務的に、古めかしいものに捉えられがちなワークではないかと。
glassyの『日報』は「自分に宛てた短い手紙」として位置づけています。
誰かに読んでもらうためではなく、『日報』の宛先は常に「自分」。
(全員に公開しているので誰でも読める状態ですが)
日報を書く前に、その日の出来事を振り返ります。自分の考えや行動、言動について深く省みる時間を毎日持ちます。
日報の長さは「500文字以内」というルールが一応決められているので(厳密に数えるようなことはないですが)、短く、簡潔に書くことが必要となります。余談ですが、文章は意外と短くまとめるほうが長文を書くより難しかったりしませんか? なぜなら、文章内にテーマを掲げ、それに対する結論までをまとめなくてはならないから。
そういった観点でいくと、「日報」は、文章構成力も、論理的に考える力も、自分自身を客観的に見る力も養われることになりますね。
さて話を、"テレワーク下"という部分に戻します。
glassyの『日報』は、実は最初の緊急事態宣言が発令される前から取り組んでいたのですが、思わぬ効果につながっていきました。
これまでオフィスで当たり前のように目や耳に飛び込んできていた、まわりの状況や情報がテレワーク下に入って見えなくなっていきました。その中で、『日報』という一人ひとりの短い手紙が、その日の各人の姿を映し出していったのです。
そしてそれを読んだまわりのメンバーが、
「今日は順調に進んだいい一日だったんだね。」
「受注おめでとう!!!」
「明日も忙しそうだね。わたし、サポートに入ろうか?」とリアルコミュニケーションのように反応できます。
また、
「その考え方わかるなー」
と、自分自身の内省による気づきや学びだけではなく、他者からの気づき、あるいは共感にもつながっていきます。
(↑コメントするのは大変でも、「スタンプ」1つなら反応もカンタン)
さらに、日報が「その日の仕事を終えました」という宣言にもなります。
一日のはじまりと(特に)終わりの境目がつけにくくなりがちなテレワーク下では、意図的に区切りをつけることが大切です。
チームのメンバーから『日報』がアップされてくると、
「あ、この人は業務を終了したから、このつづきは明日にしよう」となります。
新型コロナウイルスは企業に大きな課題を投げかけました。たとえ、コロナが収束したとしても、企業が完全に元の姿に戻ることはないでしょうし、戻す必要性があるのかと改めて企業の姿を見つめ直す機会になっていることと思います。
そのような中で、たとえばテレワークでいくと
・一人で仕事をしている孤立感
・会社の情報が均等に入ってこない(情報格差)
・組織やチームとしての一体感の低下
みたいなことが課題として既に出ている、
または、今後出てくる可能性があるのではないかと予想されます。
これらの課題に対して、今回の『日報』はオンライン下でもできるインナーコミュニケーション施策になり得るのではないかと思い、ご紹介させていただきました。