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People & Culture 05 Aug, 2020 「インナーブランディングの達人」を支える土台固めを内側から

#History#その他

glassyが現在の社名になったのは2017年6月ですが、その歴史はそれ以前から始まっています。glassyがどんな道をどのように歩んで現在の姿になったのか。変わったこと、変わらないこと、ずっと大切にしてきたことを時代順に4回に分けてお届けします。
最終回の今回は、2019年から現在まで。これからglassyが大きく成長していくための土台作りについて、社長室マネジャーの吉本(写真左)に聞きました。

【profile】
新卒で企業イベント・ブライダルの企画会社に入社。その後、大手アパレルメーカーにて販売職の採用担当、BtoB通販会社での採用や研修担当を経て、2019年2月にglassyへ入社。社長室のマネジャーとして人事、その他業務を行っている。

がむしゃらに走ってきた道を振り返るフェーズ

吉本さんが入社される前、glassy にどんな印象を持たれていましたか?

吉本

成長過程であるということと、 この社員数の会社にしては割と落ち着いた雰囲気だな と感じました。明祥グループという母体があるので地に足が付いた堅実さがあるのかなと。

実際に入社した後はどうでしたか?

吉本

入社前とのギャップは感じなかったのですが、成長期ならではの、ベンチャー的な部分も具体的に見えてきました。自ら「これをやるんだ」と決めて手を挙げれば何でもできるという柔軟性と未整備な部分が同居している感じですね。そうそう、入社後、森さんが一番に挨拶に来てくださったのがとても嬉しかったです。

すごい経歴の方が入られると聞いていて、どっしりした感じの方を想像していたので、お会いして可愛らしい方でビックリしました。

吉本

「思ったより若いんですね」と言われたのをよく覚えています(笑)
私が入社する前のglassyは社内報事業を成長させるためにがむしゃらに前に進むフェーズでしたよね。クライアントの社内報を作りながら、社内報制作のノウハウを作り、組織もつくっていく。でもその先の更なる成長のためにはただ走り続けるだけではなく、ちょっと立ち止まって過去を振り返りつつも、次のステージに向けた準備が必要だと思うのです。自分が必要とされたのはそんなフェーズだったのだと感じました。

入社された当時、吉本さんの目に一番の課題と映ったのはどのような点でしたか?

吉本

glassyは急成長しようとしているので、それを支える組織の土台を急いで築かなければならないと感じました。もう一つは、新しい事業の種を育てるための土壌改善も必要だと感じました。組織と事業は切っても切れない関係ですので、両方を見据えながら施策を考えて実施していく必要があるな、と思いました。

glassyの成長のための土台作りを着実に

glassyのインナーブランディングに関係することに絞って振り返っていただけますか?

吉本

そうですね。最初に行ったのは社員全員との個別面談です。当時は全員と「初めまして」状態でしたが、どの人とも話が盛り上がって予定していた1時間では終わらなかったな。森さんとも色々なお話をしましたよね!入社後すぐに全員から話を聞くことができたことで、会社や組織の輪郭と具体的な課題が見えてきました。

バリュー(Value)を浸透させるプロジェクト「Gスタ」の活動が始まったのは2019年11月くらいでしたっけ?

吉本

そうです。2019年11月にメンバー募集~キックオフまで実施しました。Value浸透は会社からの発信ももちろん必要なのですが、社員一人ひとりが日々Valueを体現できることが重要なので、社員が主体的に活動するボトムアップの施策も欠かせません。推進メンバーは、皆がValueを身近に感じてもらえるようにと、ユニークで工夫を凝らした企画を立ち上げ、次々に実行してくれています。部門横断型の長期プロジェクトなのですが、すごく良いチームになっていますし、フットワークも軽くて頼もしい存在です。
これまでにValueの浸透度に関する社内アンケートを2回実施しました。Gスタの活動開始当初と比べ、4か月後にスコアが改善した項目があるので、少しずつですが手ごたえを感じ始めたところです。

会社の基礎固めと新しい社会環境への適応がターニングポイント

いろいろチャレンジされた中で、ターニングポイントと感じたことを教えてください。

吉本

二つあります。一つ目は2019年6月(期初)に行ったマネジメントチームでの合宿です。実は、その準備のために、合宿の1ヶ月くらい前から毎週末に工藤さん(代表)とまとまった時間をつくり話し合う場をもちました。入社数ヶ月目のタイミングで工藤さんとじっくり話しができたことで、私にとっては会社が目指している方向性がだいぶ見えるようになりましたし、相互理解も進んだと思います。

それを経て臨んだ1泊2日のマネジメントチーム合宿では、自社のインナーブランディングの解像度が一気に高まりました。ワークショップ中心の合宿だったのですが、皆でワクワクする未来のglassyを思い描きながら、5年後・10年後の近い将来について考えたことで、それまでフワッとした理解に留まっていた「インナーブランディングの達人」になるというビジョンをより具体化することができました。因数分解し、各事業のターゲットとゴールという具体的な言葉にまで落とし込めたので、私たちが進むべき道しるべができたと思っています。また、合宿の最後にはこれまで明文化できていなかったValueをつくりました。事前に社員一人ひとりにとっての「価値観」を教えてもらっていたので、それらも参考にしつつ一言一言に想いを込めながら7つにまとめました。その過程での副産物として、制作チームの戦術をまとめた“コンパス(Compass)”も生まれました。約1年前にそのような大きな変化を生み出せたことが、今のglassyを形づくっている大きな要素だと思います。

あの合宿は大きかったですね。合宿の2週間後に行った全社キックオフイベント「THE DAY」でValueを初披露しましたよね。

吉本

はい。お披露目の時は、手元に配った資料をさらっと眺めているだけの人も多かったのですが、その後、Valueを人事評価の行動評価ポイントとして組み込みましたので、全社員がValueに真剣に向き合う最初のきっかけとなったように思います。

合宿での議論の様子

ところで二つ目のターニングポイントは何でしょうか?

吉本

この4月に新型コロナウイルス感染拡大を受けて緊急避難的に始めた、全社員のテレワーク化です。実は昨春より社内のICT化を推進しており、WEB会議システムの導入や、いくつかのクラウドサービスを順次導入していました。それと並行して、繁忙期がひと段落する3月末にサーバの入れ替えやネットワーク環境の強化を計画していたのです。本当にギリギリでしたが4月には全社員がリモートワークできる環境が整いました。当然、コロナ禍を見越していたわけではなく単なる偶然だったんですけど、奇跡的なタイミングだったと思っています。

吉本さんの専門外の業務だったと思うのですが、着々と環境整備を進めていただいて大変助かりました。全社員が在宅勤務になることで、コミュニケーションもずいぶん変わりましたよね。

吉本

ええ。たとえば、今年の3月にコミュニケーションツール「Slack」で始めた『日報』の存在も大きいですよね。いわゆる業務報告ではなく、各自がその日の気づきをTwitter程度の短い文章で書くのです。日頃の業務ではあまり交流のないメンバーであっても、日々どんなことを考えていてどんな気づきを得ているのかがわかるようになりました。全員が在宅勤務でもそこまで距離を感じないでいられるのは日報のおかげかな、と。名古屋や大阪オフィスのメンバーとの距離を感じなくなったことも含めて、社内の相互理解が格段に進んだと感じています。

あとは、昨夏に導入したWEB会議システムはここに来て大活躍しています。より多くのクライアントさんにも商談や取材で使っていただくようになりましたし、従来リアルで開催していたセミナーも、オンラインで開催することで全国どこからでも気軽に参加できるとご好評いただいています。やはりなんといっても、在宅勤務という環境下でも顔を見ながらコミュニケーションがとれるのは大きいかと。今年の新入社員研修でも毎日のように利用していました。

そういえば、先日そのWEB会議システムで新入社員からインタビューを受けました。似顔絵も描いて記事にしてくれるそうで、どんな風になるのか楽しみです。

吉本

「めまし会」ですね!今年の新入社員は一度も出社しないまま在宅勤務になったので、社員全員との交流の機会をつくろうと思って始めた企画です。新入社員が企画書作成~日程調整~取材~執筆をし、1枚の資料にまとめてSlackで全社員に共有するというビジネスパーソンに必要な基礎スキルを磨けるプログラムなのです。アップした資料を見た社員からもコメントが入り、更なるコミュニケーションが生まれているので、新入社員教育とインナーコミュニケーションの一石二鳥な施策に成長しています。

Valueの2番目「困難な時こそ可能性にフォーカスをあてる」の通り、コロナ禍という困難を新しい可能性に繋げていけていますよね。

規律と自由が共存する停滞感のない組織を作り続けたい

今後、どんな人がglassyのメンバーとして増えて、どんな組織になっていったらいいなと思いますか?

吉本

変化を恐れずに楽しみながら果敢にチャレンジできる、glassyのValueを体現できる人ですね。ベンチャースピリットを持って、インナーブランディングという新しい業界を創っていくぐらいの勢いのある方がいいと思います。もちろん、自分一人がよければいいというのではなく、個として輝くと同時にチーム全体を輝かせられる人を増やしたいです。いろいろなバックグラウンドや持ち味の人が集まってくれることで、glassyが世の中に提供できることを飛躍的に増やしていけると考えています。

組織については、この先社員数が増えても停滞感のない、進化し続ける組織を模索し続けたいですね。規律はありつつも自由で風通しがよく、柔軟に変化していけるような。そのためには土台がほんとうにしっかりしていないといけませんから、組織づくりも環境整備もどんどん進めていきたいと思います。

Gスタをはじめとするglassy社内のインナーブランディングの活動では様々な実験ができると思っているので、皆がどんどん新たなことにチャレンジできる風土を作っていきたいです。

そうですね。果敢にチャレンジする中でうまくいったものをクライアントの皆様に展開していけるものに育てたいですね。それは私たちAE&Director(営業 兼 ディレクター)にとっても重要なミッションだと思っています。

吉本

これからも現場とバックオフィスが一体となり、情熱を絶やさすことなくチームglassyとして成長していきましょう。